ぎっくり腰（急性腰痛） | 右京区平川接骨院/鍼灸治療院グループ

ぎっくり腰と言われるのはいわゆる急性腰痛の総称です。つまり何らかの原因で急に腰に痛みが出たものをぎっくり腰と呼ぶわけです。ですので、ぎっくり腰にもいろんな病態が見られます。

病院で診断される病名でいうと、腰椎捻挫、急性椎間板症などがあります。腰の関節の靭帯や軟骨が外力によって損傷した場合にこういった診断になるようです。また、高齢の方が尻もちや転倒して腰を捻ったりぶつけたりする場合も急な腰痛が出てきますが、この場合腰椎や胸椎といった背骨の骨折（圧迫骨折）の可能性もありますので注意が必要です。

しかし、多くのぎっくり腰は本当に些細な動きやちょっとした動きのタイミングが合わなかったとき、あるいは重いと思っていた荷物が思ったより軽かった、階段を一段踏み損ねて踏ん張ったなどとても関節や靭帯あるいは骨折が生じるような大きな力が加わっていないにもかかわらず急激な痛みを感じ、ひどい場合には動けなくなってしまうほどの痛みになります。

この時、体の中ではどういうことが起こっているのでしょうか？

答えは筋肉・筋膜にあります。身体の中で筋肉・筋膜は常に緊張と弛緩を繰り返し体を動かしています。その微妙な調整は人間が脳で考えて行っているのではなく無意識に行っています。そのため筋肉・筋膜には無数のセンサーが存在しており常にその張力を微調整しています。

しかし、普段から同じ動きや姿勢などで筋肉・筋膜が疲労状態にあると筋肉・筋膜の血流が悪くなり筋肉のセンサーの感度が悪くなったり筋肉・筋膜が酸素不足で縮んだ状態から元の長さに戻れなくなってしまっているのです。そうした状態が続いていると、普段何気なく行っていたちょっとした動作でも筋肉・筋膜に異常な収縮・緊張が生じてしまい強い痛みを生じさせるのです。

ぎっくり腰の症状が長引くあるいは悪化する理由の一つに適切な治療が出来ていないことがあげられます。ぎっくり腰の痛みの原因が筋肉・筋膜の過緊張などによる血流不足・酸欠ダメージであることが分かっています。これを筋筋膜性疼痛症候群（MPS）と言います。

このMPSの治療は痛みの原因である筋肉・筋膜の血流を早期に開始することは慢性化を防ぎ痛みを早く和らげることが分かっています。しかし、多くの整骨院や医療機関において急性腰痛やぎっくり腰において安静や痛みどめの薬、あるいはコルセットなど筋肉・筋膜の血流を悪化させる処方ばかり行われています。

腰痛症全体においても安静はより治癒を遅くするという研究もあり、筋肉・筋膜の血流を回復させるためにも出来るだけ普段の生活をする方が良いとされています。

平川接骨院のぎっくり腰の治療は原因の筋肉・筋膜を割り出すところから始まります。そのためどの動きで辛いか？普段どんな作業が多いのか？などをお聞きして触診でぎっくり腰の痛みを引き起こしている一番の原因筋・原因筋膜を判断しそこに対して治療を行います。

原因となっている筋肉・筋膜にはトリガーポイントと言う筋肉・筋膜の酸欠によりこわばりしこりのようになった部分があることが多くその治療はトリガーポイント治療と呼んでいます。

ぎっくり腰になると痛みが強いため、つい安静ばかりになったり痛みが少しおさまってから治療を開始される方が多いですが一日でも早い復帰を考えるなら出来るだけ早く治療に取り掛かることが望ましいです。平川接骨院の治療は矯正治療や電気治療でなく痛めたその日から開始できて効果も実感しやすい筋肉・筋膜の状態を回復させる身体に優しい治療ですので安心していらしてください。